好酸球性副鼻腔炎でお悩みの方へ
好酸球性副鼻腔炎は、近年増えている難治性の慢性副鼻腔炎で、2015年より厚生労働省の指定難病に指定されています。
副鼻腔の粘膜に著明に好酸球が浸潤していることが特徴で、発症の早期から嗅覚障害をきたします。
通常成人になってから発症しますが、気管支喘息や解熱鎮痛剤に対するアレルギーのある方は特に治りにくいので注意が必要です。
当院では、この難治性の疾患に対して、コーンビームCTを用いた精密な診断と、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療を提供しています。
1. コーンビームCTによる的確な診断
内視鏡やレントゲン検査でも副鼻腔炎の有無はある程度判断できますが、より的確な治療計画を立てるためにはCT検査が不可欠です。当院のコーンビームCTを使用することで、以下のことが詳細に把握することができます。
副鼻腔の状態を精密に把握: 副鼻腔は、上顎洞(じょうがくどう)・前頭洞(ぜんとうどう)・篩骨洞(しこつどう)・蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)という4つの空洞に分かれています。CTにより、どの部位がどの程度悪化しているかを三次元的に確認することができます。
手術の必要性を判断: 解剖学的な異常、ポリープの進展具合を分析することで、手術が必要かどうか、またどのような術式が最適かを的確に診断することが可能です。
2. 当院の治療方針:保存的治療から手術、そして最新治療へ
まずは、ステロイドの点鼻薬や内服薬、鼻洗浄などの保存的治療を行います。しかし、これらの治療で十分な改善が見られない場合やポリープが大きく保存的治療での改善が見込めないと判断した場合は、手術専門施設にて内視鏡下鼻副鼻腔手術を受けられることをおすすめしています。好酸球性副鼻腔炎を中心に数多くの内視鏡下鼻副鼻腔手術を執刀してきた経験をもとに、最適な病院(執刀医)を紹介させていただきます。
手術によって副鼻腔の隔壁を取り除き、一つの大きな空洞にすることで(単洞化)、術後の局所管理が容易になり、炎症のコントロールがしやすくなります。
もし手術後に再発してしまった場合には、新しい抗体製剤(生物学的製剤)による治療が選択肢となります。現在使用可能な「デュピルマブ(デュピクセント)」「メポリズマブ(ヌーカラ)」「テゼペルマブ(テゼスパイア)」「テペモキマブ(エキシデンサー)」4種類の中から選択をしますが、これらは好酸球性副鼻腔炎の主な原因である2型炎症を根本から抑える注射薬で、特に嗅覚の改善やポリープの縮小に高い効果が期待できます。
3. 指定難病の申請について(他院で手術された方もご相談ください)
好酸球性副鼻腔炎は、一定の基準を満たすと医療費の助成を受けられる場合があります。
難病指定を受けるためには、CT検査の所見(JESRECスコア)に加えて、ポリープの組織検査によって「好酸球」が一定数以上含まれていることを証明する必要があります。
「他院で手術を受けたが、また症状が出てきた」「難病申請ができるか知りたい」という方も、当院でポリープの生検を行うことが可能ですので、ご相談いただければ幸いです。
鼻づまりや嗅覚障害は、生活の質(QOL)を大きく低下させます。 「もう治らない」と諦める前に、ぜひ当院にご相談ください。最新の知見を持って、改善に向けたサポートをさせていただきます。












