当院では、アレルギー性鼻炎・花粉症に対するCO2レーザー治療を行っております。鼻手術用内視鏡で鼻の中を見ながら、鼻粘膜をレーザー照射によって変性させ、アレルギー反応を起こしにくくすることで、鼻づまりなどの症状を抑える治療法です。CO2レーザー治療は短時間で済む上、術中・術後の出血が少なく、外来日帰り手術が可能です。
レーザー治療は、レーザーを短時間照射することで、鼻づまりや鼻水の改善に効果が期待できます。身体に大きな負担をかけることなく治療が可能であること、小学生4~5年生くらいから受けられる安全性の高い治療であることが、特徴として挙げられます。
② 当院では鼻手術用内視鏡で鼻の中を見ながら、レーザーを鼻(下鼻甲介)粘膜に照射します(両側で10分程度)。肉眼よりも内視鏡を使用した方がより見えにくい部分も安全かつ確実に照射することができます。
花粉症に対するレーザー治療の効果は、花粉飛散量に左右されるため正確な評価は難しいのですが、7割程度とされています。通年性アレルギー性鼻炎に対する効果の検討では、6か月後に7割程度、5年後に4割程度、効果が持続したとの報告があります。
以前のレーザー治療が有効だったものの再燃している場合は、再照射によって同様の効果を期待できますが、効果が乏しかった場合は他の治療(手術)を提案させていただいています。