一昨日は世話人を務める研究会”Allergic Night 13th“に行ってきました。

いずれの演題も大変分かりやすい内容で、色々と情報交換もすることができて、非常に有意義でした。

 

ミニレクチャー:順天堂大学アトピー疾患研究センター・中野先生

・腸管マスト細胞は、食物アレルギーのエフェクター細胞である。

・Notchシグナルは、腸管の粘膜型マスター細胞の分化を誘導する。

・Notchシグナルを阻害すると、食物アレルギーに伴う粘膜マスト細胞の増加が抑制される。

 

特別講演:大阪はびきの医療センター・川島先生

・食物アレルギー患児のダニへの感作は、2-3歳では男児に多く(約70%)、4歳では男女ともに80%以上。スギは3歳で約50%。

・Naive T cellが多い小児の方が成人に比べて舌下免疫療法の効果がより高い可能性があり、早期の治療開始がオススメ。

・舌下免疫療法の開始を集団で行う試みや女性医師の働き方について

 

特別講演:松波総合病院・松波先生

・肥満に対する新しい試み:インナーシャントソックによる消化管吸収抑制法

・アレルギーに対する新しい試み:アドレナリン内包フィルムの開発

・自閉症に対する新しい試み:ホースセラピー

・いつでもウォッチを使用した在宅患者管理→地域全体を療養病床化

 

写真は東京医大耳鼻咽喉科・大塚康司先生からいただきました。

日本橋浜町耳鼻咽喉科