アレルギー性鼻炎・花粉症

 鼻の粘膜におけるアレルギー疾患で、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりが主な症状です。通年性ではダニやハウスダストが主な原因で、季節性ではスギ(春)、ヒノキ(春)、カモガヤ(夏)、ブタクサ(秋)などの花粉症が中心で、しばしばアレルギー性結膜炎を合併して眼のかゆみが現れます。典型的なアレルギー性鼻炎では、鼻の粘膜が白くむくんでいて、水のような鼻みずが大量に出ています。鼻みずの中には多数の好酸球が含まれています。

アレルギー検査

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 特定のアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)に対する血液中の抗体の有無を調べる検査です。アレルギーの原因を特定することにより、適切な治療を行うことができます。  
 当院では以下の検査を行っていますので、お気軽にご相談ください。

MAST36アレルゲン

 36種類のアレルゲン(コナヒョウヒダニ、ハウスダスト1、ネコ皮屑、イヌ皮屑、オオアワガエリ、カモガヤ、 ブタクサ混合物1、ヨモギ、スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、カンジダ、アルテルナリア、 アスペルギルス、ラテックス、トマト、モモ、キウイ、バナナ、ゴマ、ソバ、小麦、ピーナッツ、大豆、米、マグロ、サケ、エビ、カニ、ミルク、豚肉、牛肉、鶏肉、オボムコイド、卵白)を1回の採血で調べることができます。

イムノキャップラピッド

 8種類のアレルゲン(ヤケヒョウヒダニ、ゴキブリ、ネコ皮屑、イヌ皮屑、スギ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ)を同時に調べることができます。指先からの採血だけなので、小さなお子さんでも行うことができます。約20分で結果が出ます。

アレルギー性鼻炎・花粉症に対する保存的治療

 アレルギー性鼻炎・花粉症治療の第一歩は抗原の除去・回避です。マスク・眼鏡・ゴーグルの着用がよく知られた防御策ですが、近年は鼻洗浄器や空気清浄機を利用される方も増えてきました。ただし、抗原の除去・回避だけで鼻炎症状を緩和させることは容易ではなく、薬による治療が広く行われており、第二世代抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、鼻噴霧用ステロイドなどがよく使われています。

CO2レーザー治療

 当院では、アレルギー性鼻炎・花粉症に対するCO2レーザー治療を行っております。鼻手術用内視鏡で鼻の中を見ながら、鼻粘膜をレーザー照射によって変性させ、アレルギー反応を起こしにくくすることで、鼻づまりなどの症状を抑える治療法です。CO2レーザー治療は短時間で済む上、術中・術後の出血が少なく、外来日帰り手術が可能です。

レーザー治療は、以下のような方におすすめです。お気軽にご相談ください。

  • 重症のアレルギー性鼻炎で、薬による治療に抵抗する方
  • 忙しくて時間的に定期通院が難しい学生や社会人の方
  • 妊娠・出産や学業、職業上の理由で長期服用を希望しない方
  • 内服薬で眠気などの副作用が出やすい方
  • 親御さんがお子さんに長期服用を避けさせたい場合 など

※個人差はあるものの、小学校中学年以上から可能です。
鼻中隔弯曲症など鼻の形態に高度な異常がある方、以前レーザー治療を行ったものの効果が乏しかった方には、鼻中隔矯正術、下鼻甲介手術、後鼻神経切断術をおすすめしています。

舌下免疫療法

 当院では、スギ花粉症・ダニアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法を行っております。以前から皮下注射による免疫療法が行われてきましたが、2014年にスギ花粉症、2015年にダニアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法が保険適応になり、自宅で服用していただくことが可能になりました。1日1回治療薬を舌の下に置き、1〜2分(薬によって異なります)保持した後に飲み込みます。少量から服用を始めて、その後は決められた一定量を数年間にわたり毎日服用します。長期にわたってきちんと治療を行うことで、くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、眼のかゆみなどの症状の改善や薬の減量が期待できます。
 舌下免疫療法は、軽症の方から重症・最重症の方まで適応になります。

以下のような方には特におすすめです。お気軽にご相談ください。

  • 重症のアレルギー性鼻炎で、薬による治療に抵抗する方
  • 薬の使用を減らしたい方
  • 内服薬で眠気などの副作用が出やすい方
  • 数年先に妊娠・出産を希望される女性の方
  • 数年後に受験を控えており、症状を軽減させておきたい学生の方

※ 12歳以上の適応となっており、11歳までのお子さんにはできません。
※ スギとダニの同時治療はできません。